2011年12月04日

うまれる

昨日このビルで「うまれる」という映画が自主上映された。

私も重度の障害を持つ娘がおり自身も足に障害がある。

娘と私達家族、私と実の母、妹弟たち、とりまくまわりの人たちとのかかわり。。。

誰一人として繋がりの無い人はいないのに、なぜか悩ましいこの頃。。。

このドキュメンタリー映画をみて、自身の今の気持ちを覗いて見たい。

うまれる

まず、一組の夫婦
夫は両親が不和で、自分の結婚や子供を持つことに自信をなくしている。
妻は母親に虐待をうけ、自分も連鎖虐待をするのではないか、と不安。
そんな二人が結婚して子供を産む。
妻は自分を虐待した母が自分を愛してなかったのではないかと思ってきたけれど
お産の苦しみを経てわが子を胸にした時
「母も自分を出産した時、嬉しかったんだ」と実感する。
親は子供をかわいいと思うものと理屈で理解するのではなく
子供を産むということで深く理解したということだろう。

次の夫婦 チケットの写真の家族
妊娠8ヶ月で18トリソミーという重い障害の子といわれても出産。
生後すぐ亡くなる子供も多いという。
「私達の子」として短いかも知れない子供に
生きている時間を凝縮させて与えているような育児。
自分達を選んで生まれてきてくれたという感謝が感じられました。

3組目の夫婦
出産予定日に胎内死亡。
待ちに待った出産が子供との別れ。。。
自分を責める気持ちを切り替えさせる産婦人科の医師。
子供は10ヶ月間だけお母さんの子供として自分のところへ来た、
子供がそう決めてやってきたと思うことで立ち直っていく。。。

4組目は子供を持てないことを受け入れる夫婦
体外受精をしても着床しない人
年齢的に決断し、同じ悩みを持つ人の支援をしていこうとするひと。

生々しく出産のシーンもあり、驚きでもありましたが
子供を産むということはドラマであり、日常であり、
それぞれが意志をもつことであると感じました。
自分が今ここにいる意味、家族がいる意味、
深く考えさせられた映画でした。



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Posted by はっちゃん  at 14:15 │Comments(2)日記

この記事へのコメント
私はその映画のことは知りませんが、
すごくすごく大切な、そして重いテーマの内容ですね。

結婚して、出産って当たり前のように考えていましたが、初めての出産でトラブル、子どもが障害を持つことになり、何が当たり前で、当たり前でないのか。
育児の普通っていったい何???と考えることが多々ありました。
もちろん、今現在も、何が子どもにとって最善なのか、親として悩み悩み過ごしています。

この世に生まれたからには、だれでも幸せでいてほしい。
永遠の願いだと思っています。
Posted by 東播トーヨー株式会社東播トーヨー株式会社 at 2011年12月05日 10:31
東播トーヨー株式会社さま、私もどんなに悩んできたことでしょう。

私自身は、この子を与えられた意味を思うことで頑張れました。

でも、子供がかわいそうで子供に何の罪があるの?って
それが辛かったです。

罪は私にあって罰を受けるのは私やないの?って思いました。

子供に障害があって代ってやれない辛さも、私が乗り越えなければ
いけない試練、そのために私に娘が与えられた。

そう思っていましたが、ずっと以前に娘が突然死の可能性があると聞かされたとき「この子は私を選んで私のところへ生まれてきた、精いっぱいかわいがって生きよう」と決心しました。
おかげさまで、突然死のことは忘れて暮らしています。

何よりも娘は私に必要として生まれてき、娘も私を必要として生まれてきたんだと確信しています。

宗教的なことは判りませんが、何事も必然だと思うことで受け入れることに強くなれると思っています。

事は違いますがいまの不景気も必然の試練だと受け止め
試練を無駄にせずみんなが頑張る時だと思うのです。
Posted by はっちゃんはっちゃん at 2011年12月06日 12:01
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