2011年10月16日

遺言

先日亡くなられた辺見じゅんさんの本が目に付いたので
図書館で借り出して読んでいる。

戦死された人の最後の手紙。

遺言

10代の若い兵士から40代の妻も子もある人まで

どの人も残してゆく家族に礼を述べ、不行き届きを侘びておられる。

この時代の人たちは真に国の為、大君のためにと
育てられたことがどの人の文章からもうかがえる。

自分が敵艦に体当たりして果てれば、家の名誉になると信じ、
親達にそれが唯一の孝行だと、今までの不幸をその死で償う気持ちを
殆どの人が書いておられる。

親たちは自分の子でも天皇陛下の子と心底思って
育てられたのだろうか?
立派に皇国の戦士として死ぬように。。。なんて。

私は、ページを進めながら、私の今の気持ちを思った。
「この本を読んでいるけれど、まるで小説を読んでいるように
 筋書きを追いかけているように、ただ読んでいるのではないかしら?」

死を何時間か先に控えて書かれた人の気持ち。。。

間違いなく死が約束された戦地に送り出した家族の慟哭。

本当に理解しているだろうか?

長野県の倉沢さんの遺言(特攻出発前に)
  我 今壮途につかんとす
  生還を期せず
  今までの不孝御許し下され度
  尽忠の大儀に生く
  ではご両親様始め
  弟達の健壮を祈ります


(4月に戦死されたあと7月に遺書をうけとられた)

遺書を読まれたお父さんが「なんたることだ!!」
「何が今まで不孝な事があったか、何もないではないか」と
号泣されたという下りがあり

思わずこみ上げるものがあり嗚咽してしまった。

戦時中の想像も付かない人々の悲しみ、焦燥、悲観。。。

尽くせない後悔で生きてきた親たちの叫びを感じました。

通らなければならない道であったのなら
その時代の人たちに、これからの平和を誓うことしか
私達には出来ないのではないかと思う。



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Posted by はっちゃん  at 13:23 │Comments(2)日記

この記事へのコメント
全く同感です。しかし同年代の一人として私はこの手の本やTV番組などを見ることは避けて通っています。
Posted by akatombo at 2011年10月16日 16:42
akatomboさん、こんにちは。

おそらく、同年代の人にはリアルすぎるのでしょうね。

私は現実として受けきれないことに、自分が無礼だと
思うんですが。。。やっぱり本当の現実を知らない。
Posted by はっちゃんはっちゃん at 2011年10月16日 17:04
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